為替ヘッジ
『為替変動リスク』を回避するために行われる取引のことです。
一般に、「外貨建て資産」に投資した場合、利息、分配金、投資元本などは外貨で支払われるため、円に交換します。この交換時に、外国為替の変動による影響を受けます。例えば、外貨建て資産を売却した場合に、投資したときよりも円高になっていると、為替差損が生じます。反対に円安になっていると為替差益が生じます。
こうした為替差損益のリスクを回避するために、将来のある時点で保有する外貨建て資産と同額の外貨を売って円を買う取引の契約を結びます。これを為替ヘッジといい、原則として為替変動リスクを回避することができます。ただし、外国株式や外国債券など価格が変動する金融商品では、外貨での価格が常に変動するため、保有外貨資産の全額をヘッジすることはできません。また、為替ヘッジを行うと、通常、金利差相当分のコストがかかります。