皆さまには、平素より福島銀行をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
2025年3月期における当行を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの収束後、外国人観光客の増加などの影響により景気の持ち直しの動きが見られました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化により、コストプッシュ型の物価上昇が継続し、さらに米国の関税政策などにより先行きは不透明な状況が続いております。また、2024年3月の日本銀行のマイナス金利政策の解除に伴い、「金利ある世界」に移行しました。
こうした経済状況の中、当行は、2024年度からの5年間を計画期間とする新中期経営計画「SHINふくぎん中期経営計画」(2024年4月1日~2029年3月31日)を策定し、取り組みを開始しました。基本方針は、「『デジタル』のチカラで『リアル』の力を最大化」としております。具体的には、「次世代バンキングシステム」を最大限に活用し、徹底的に業務をDX化(デジタル)することにより、地域金融機関の使命である対面(リアル)での「事業者支援」と「資産形成支援」に人的資源を集中することで、地元経済を支え、ひいては当行の収益力を高め、企業価値の向上を図る計画です。
中期経営計画を着実に実行し、 2024年7月には「次世代バンキングシステム」を稼働、「ふくぎんアプリ」は全面刷新し、「DX」によるお客さま利便性の向上と業務効率化を図る体制が整いました。また、2025年4月からは「エリア営業体制」を導入し、地域金融機関の強みである「対面営業」を強化する体制を整え、お客さまの課題解決を通じた金融仲介機能を発揮してまいります。そして、2029年3月期には本業収益20億円以上、当期利益13億円以上の目標達成に向け邁進してまいります。
皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
2025年7月